疾風勁草

子曰く、歳寒くして然る後に松柏の凋むに後るるを知る

20160717_東信地方(上田/小諸/軽井沢)

2日経ったけど17日に行った東信地方(上田・小諸・軽井沢)のことについて取り上げるとします。

上田

上田市東信地方の中心都市で、人口の規模は長野市松本市に次ぐ県内3位。地方都市という趣だが、上田駅北陸新幹線が停車するだけあってか、駅前まで来ればそれなりに栄えていることがわかる。失礼ながらもう少し田舎かと思っていた…。

目的はもちろん(?)上田城。1585年、1600年と二度にわたって徳川軍の攻撃を跳ね除けた真田昌幸の城。今年の大河ドラマ真田丸」の舞台の一つが上田であり、主人公が昌幸の子の真田信繁(幸村)であるためか、雨が降ったり止んだりを繰り返す天候にもかかわらず、例年よりも観光客が多かった。上田城の遺構の門や櫓、石垣は江戸時代に仙石氏が築いたものだが、やはり真田家のネームバリューには勝てない様子。

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門を入ると本丸。真田親子を祀った真田神社がある。

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櫓の中から外を眺めようと思ったら、おっと、こんなところに真田家の家紋にもなっている六文銭が!誰が置いたかは知らないけど粋な計らいだ。

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隣接の上田市立博物館。規模は小さめながらも、真田家に関する展示だけではなく、仙石氏や松平氏時代の上田藩の文物や生活用品の展示が充実していた。今話題の真田氏に関する展示は隣の別館や大河ドラマ館にあった。

個人的に真田家で一番好きなのは戦国~江戸時代初期の激動期を綱渡りして、93歳で亡くなるまで真田家を守った真田信之だから、今度は彼の本拠地となった松代城に行きたい。

小諸

次は小諸城を訪問するため、上田市にほど近い小諸市へ。中心地である小諸駅前ですら、壁の汚れや塗装や看板の剥がれ具合昭和の面影を残す外観の建物がやたら多く、寂れつつある印象。新幹線が止まらないからか。あと、夜に営業する店(婉曲表現)がやたら多かった。4年前にアニメ「あの町で待ってる」の舞台になり、パネルやポスターを置いたりと推してはいるけど、どうも大人しい。

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写真は小諸城の三の門。小諸城跡(懐古園)には遊園地や動物園も併設されていた。まるで往年の小田原城址公園。小諸城は本丸や天守が城下町より低い位置にある穴城という珍しい城郭

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こちらは大手門。小諸藩の初代藩主は仙石秀久*1で、大手門を含めた遺構の多くは彼の手によるもの。こちらも一応漫画の主人公になった人なんだし、もう少し推してもいいんじゃないかと思った。上の階には上ることができ、中は史料や改修時に交換された瓦などが展示する展示室になっていた。

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昼食は小諸名物のそば。擂り鉢で胡桃を擂り潰してそこにそのまま麺つゆを入れて食べるくるみそばが新感覚で美味だった。は大手門にほど近い場所にあり、創業は1808年で、建物も1885年に建造されたものと、かなりの老舗だった。

choujiya.jp

軽井沢

言わずと知れた長野県を代表する観光地。元々は中山道軽井沢宿(旧軽井沢)。別荘が多く、富裕層の避暑地というイメージが強いが、長野新幹線(北陸新幹線)の開通やショッピングセンターの完成やらで、幅広い層が訪れている。

そばを食べてからさほど時間は立っていなかったが早めの夕食。

cafe-rosemary.net

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軽井沢町の中心地からは少し離れ追分地区にある母の友人姉妹の店で、母が店の看板をデザインした縁がある。写真はシーフードカレーで、前々から噂は聞いていたが、確かに美味だった。今まで食べたカレーの中でも1,2を争うクオリティだった。価格も1100円と、軽井沢にしてはリーズナブル。先に食べたくるみそばと同じ。

3連休の中日というだけあって混雑する町内の道路を通ってたどり着いたのが、軽井沢駅に隣接する軽井沢・プリンスショッピングプラザ。規模はかなりのもので、土産物店からGUCCIadidasなど有名ブランドのアウトレットショップ、某コンビニまで実にいろいろな店があった。駐車場までほぼ万社というのが恐ろしい。さすが軽井沢

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土産物を求め、電車に乗ることもないのに軽井沢駅まで足を運んでみる。

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*1:徳川軍に属して上田城を攻めたこともある真田氏とは因縁がある人物。秀久の息子忠政が転封により上田藩主になった