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L'aube de l'horizon

ごきげんよう

2017年4月の読書記

4月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1797ナイス数:66
ジーキル博士とハイド氏 (光文社古典新訳文庫)ジーキル博士とハイド氏 (光文社古典新訳文庫)感想ロンドンで起こった殺人事件の犯人について迫る内容の小説。温厚なジーキル博士と凶暴な殺人犯のハイド氏という一人の人間に宿った二重人格を描いた作品として有名だが、その種明かしは終盤。別人格の「ハイド」は「隠れる」という意味の英単語「hide」が由来だそうだが、どちらが本当の人格と言えるのだろうか(あるいは両方かも?)。ジーキルの落ち度は、自分の中の凶悪な人格を自分として認めることができなかったことにあるのかもしれない。読了日:04月01日 著者:ロバート・ルイス スティーヴンスン
悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)感想ある修道女に美徳や道徳の無意味さと悪徳の喜びを教えられたジュリエットが、大学生のサークルようなノリで仲間と共に地上のあらゆる悪徳の限りを尽くすという小説。悪徳を勧めた修道女自体、戒を破って別の女性との性行為に明け暮れるような人だし…。著者はサディズムの語源の人。鞭打ち拷問を皮切りに、殺人(それも性器を切り落としたり、妊婦の腹を掻っ捌いて胎児を取り出したりするような筆舌に尽しがたいもの)、カニバリズム、スカトロジー、近親相姦、乱交と本当に何でもありで、かえって清々しく見える。読了日:04月04日 著者:マルキ・ド サド,マルキ・ド・サド
悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)感想ジュリエット一行がヨーロッパ各地を所狭しと渡り歩き、悪行三昧に及ぶ。「千鳥」「腎水」といった古来の用語が散りばめられているあたりに、本作が猥褻であるとして訳者の裁判沙汰に発展した本書刊行の背景が窺える。迷いも衒いもなく一貫して情熱や快楽の美徳・道徳に対する優越と、悪の讃歌を歌い上げる姿勢にはある意味脱帽。ヨーロッパ著者の本当の狙いは、ニーチェの『道徳の系譜』の如く、世にはびこる道徳の欺瞞を暴き出すことにあったのかもしれない。読了日:04月09日 著者:マルキ・ド サド,マルキ・ド・サド
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)感想6巻からだいぶ間が空いて心配したが、無事完結して安堵。篠川家や五浦家の先代や先々代からの因縁を絡めて人と古書との切ろうとしても切れない奇縁が見事に織り上がっていて、最終巻に相応しい結末だった。今後新刊が出るとしたらスピンオフかな?読了日:04月15日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌 (電撃文庫)ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌 (電撃文庫)感想書評のプレゼンを競い合うビブリアファイトをテーマとした、電撃文庫から出た『ビブリア~』のスピンオフ作品。大筋でありがちなライトノベルという印象だが、栞子さんが出演するなど、原作ファンにはうれしい内容。コナン=ドイルや中島敦といった定番どころはもちろん、『とある魔術の禁書目録』まで扱うという目の付け所がいい。読了日:04月17日 著者:峰守 ひろかず
少女妄想中。 (メディアワークス文庫)少女妄想中。 (メディアワークス文庫)感想安達としまむら』よりも作者初期の作品に雰囲気が近い百合小説。特に幼い頃に叔母の右眼を失明させた少女の話が。あれこれと思いを募らせた末に「あなたの右眼を傷つけて、よかった」というのはなかなかに重い。他三篇も淡々としているようで、方向の定まらない思いを抱える少女たちのもどかしさに思わず酔いしれてしまうような雰囲気があった。読了日:04月20日 著者:入間 人間
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