行雲流水

ごきげんよう

2019年春期のアニメの感想と夏期視聴予定アニメについて

今後は1クールごとに1回アニメの振り返りをしていきたい。

今期視聴アニメ


八月のシンデレラナイン

anime-hachinai.com

人呼んで「令和野球娘。」というソシャゲ原作アニメ。ソシャゲの方は未プレイのまま視聴。女子野球部の立ち上げと部員の青春物語。

主人公の有原翼ら一部のキャラ以外は野球未経験ということもあってか、試合よりも人間関係の描写を重点的に描いている内容で野球にあまり興味がない人やルールを知らない人でも楽しめる内容だった。練習や合宿、部設立の根回し、対戦チームの情報収集と分析など、コンパクトながらも重要なポイントはしっかり押さえていた。

個人的ハイライトは6話。親友同士の翼とともっちこと智恵のすれ違いと友情を描いた回。チームに置いてけぼりを食らっていると感じたともっちが、追いつくべく神宮寺さんの練習指導を受けたことで翼と仲違いするも、その後よりを戻すという王道的展開。2人が自分たちの関係について、馴れ合うだけの親友でもなく、共に戦うだけの戦友でもなく、成長してもっともっと格好いい「私たち」になるんだ、と言ったところに独自性を感じた。「響け!ユーフォ二アム」のくみれいの「引力」がまさにそうだけど、独特の名称というかキーワードを持つ関係は他を凌駕する。

余談だが、本作は作画が不評気味で、中盤でダレ気味だったが8話以降の後半で持ち直した。それでも唇の作画には気合が入っており、色気と質感はしっかりしていて魅惑的だった。

さらざんまい

sarazanmai.com

正直「BLかよ」「汚いウテナだなあ」とか思っていたが、前言撤回したい。お見それした。幾原邦彦はやはり鬼才だ。河童に変身した挙句、敵のア○ルに手を突っ込んで尻子玉を抜くとか、やっぱり汚いけど(褒め言葉)。全11話を見終わった時「汚いウテナがきれいなウテナになった」と感嘆したものだが。

本作のメインテーマは「つながり」と「自己犠牲」。願いが叶う希望の皿のため、カッパゾンビの尻子玉を抜いてその尖った性癖秘密を暴露し、引き換えに自分の秘密を漏洩してしまう、ということを繰り返していた一稀、悠、燕太の3人。秘密の中には犯罪に加担したとか、同性の友のユニフォームの臭いを嗅いだり、リコーダーに口を付けようとした、というものまである。

秘密の中には重大なものもあった。その贖罪のため、甘美で仄暗い自己犠牲的ヒロイズムに駆り立てられ、間一髪のところで悠と燕太に救われた一稀。つながれない円の外に出ようし、始まりも終わりもない世界に旅立とうとするもいた悠。それは自己犠牲と言っていい。自傷行為、自己犠牲、自罰感情、自己満足、この4つはどれも本質的には同じで大した差はないことをつくづく思い知らされる。自傷行為中にも快楽物質であるドーパミンは脳内で分泌されるもんね。

一切の人とのつながりを断ち切り、存在自体なかったことになりそうなところを繫ぎ留めたのがBL的友情*1だったというなんとも濃厚な展開だった。これがざんまい流の「反自己犠牲」であることを心に刻んだ。

兄と生きるために犯罪に手を染めていた悠が少年刑務所の刑期を終え、二人のもとに戻った瞬間、ゴールデンコンビは晴れてゴールデントリオとなった。「FLOWERS」も「少女☆歌劇レヴュースタァライト*2もそうだが、3人組が上手いこと三人四脚でやっていく話はいい。

振り返ってみて、イクニ作品、放送される度に難解だとか言われがちだが、個人的にはわかりやすい。初見殺しの要素は強いけど「女の子でも王子様になれる」とか「スキを諦めなければ透明にならない」とか、いい意味で作品に込めたメッセージが予見しやすくて規則性さえ見出せれば攻略法が見つかるタイプだと思っている。

来期視聴予定アニメ

ここから先は7月から放送するアニメで気になる3作品を紹介。

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿


TVアニメ「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」第1弾PV │ 2019年7月より放送開始予定

Fateのスピンオフと思いきや、世界線は「Fate/Zero」と同じらしい。魔術とミステリーをどう組み合わせるかが楽しみ。

戦姫絶唱シンフォギアXV


「戦姫絶唱シンフォギアXV」PV

シンフォギアももう5期目。4期AXZのラストから直結らしいがどうなるやら。

グランベルム


TVアニメ「グランベルム」オープニングPV|2019年7月5日放送開始

百合の予感。ファンタジーとロボットバトルの融合かな?

*1:作中では「欲望」と言い換えられる

*2:両作とも百合だが