行雲流水

ごきげんよう

2019年7月の読書

7月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:2963
ナイス数:61


シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)感想
言わずと知れた世界一有名な探偵が登場するシリーズの短編集。ホームズは謎を解明するというよりも、謎の方からホームズに解明されに行っているかのようにあっさり解決する事件が多い印象。あと今からしてみれば時代小説を読んでいるかのようにも思えた。ワトスンがアフガニスタンで軍役についていたとか、犯人がKKKだったとか、植民地インドから毒蛇を取り寄せて殺人につかったとか。
読了日:07月01日 著者:アーサー・コナン・ドイル
賭ケグルイ(6) (ガンガンコミックスJOKER)賭ケグルイ(6) (ガンガンコミックスJOKER)感想
夢子、人生を綺羅莉に捧げてきた生徒会書記の五十嵐清華とと扉の塔で戦う。今回はギャンブル勝負というよりもクイズ勝負という印象。
読了日:07月06日 著者:河本 ほむら,尚村 透
怪盗紳士リュパン (創元推理文庫)怪盗紳士リュパン (創元推理文庫)感想
高名な怪盗紳士アルセーヌ・リュパンが登場する処女作である短編集。最初の事件で逮捕されてから脱獄するというデビューは鮮烈だった。多くの作品でリュパンが変装しており、彼の芸術家を思わせる側面と本作のミステリー小説としての一面も持ち合わせている。訳が50年以上前に刊行されたもので、手紙の文面が時代がかっていた印象。本巻最後の短編であるホームズとの化かし合い対決はインパクトが強かった。
読了日:07月07日 著者:モーリス・ルブラン
賭ケグルイ(7) (ガンガンコミックスJOKER)賭ケグルイ(7) (ガンガンコミックスJOKER)感想
6巻と打って変わってギャンブルらしさが戻ってきた。指切りギロチンというギミックはシンプルだからこそスリリングだ。極限のリスクを背負うことを追い求める妄のキャラは本作の申し子と言っていい。それからリリカ、双子の姉とキャラが違いすぎる。
読了日:07月07日 著者:河本ほむら,尚村透
賭ケグルイ(8) (ガンガンコミックスJOKER)賭ケグルイ(8) (ガンガンコミックスJOKER)感想
百喰家の生徒会長の椅子を賭けた戦いが熾烈を極めていく。陰陽姉妹の奸計によって鈴井くんが毒を盛られたが、このビハインドに早乙女芽亜里が挑む。本作は主役の夢子が最初から完成形のブレないキャラである代わりに、芽亜里が成長キャラ枠に収まった印象。
読了日:07月08日 著者:河本ほむら,尚村透
賭ケグルイ(9) (ガンガンコミックスJOKER)賭ケグルイ(9) (ガンガンコミックスJOKER)感想
皇伊月、豆生田楓が復帰しての公共財ゲーム。今回は腹の探り合いの要素が強いゲームではあるものの、陰気さがほとんどないおかげか、本作としては珍しく爽やかな読後感を覚えた。そしてこの二人が再登板してくれたのは嬉しい。キャラを使い捨てず大事にしてくれたのが実感できるから。
読了日:07月09日 著者:河本ほむら,尚村透
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
15世紀半ばのボヘミア(チェコ)のフス派とカトリック派の間の宗教戦争をテーマとした歴史小説カトリック派によって家も家族も失った主人公の少女シャールカはフス派の傭兵隊長ジシュカに従い、転戦することになるが…。題材が題材なだけあって、とにかくエログロが多くて血生臭い。カレルの死が呆気なくて無常だった。作者が歴史学を専攻していたこともあって、時代考証が緻密で重厚な作風で読ませる内容。
読了日:07月10日 著者:大西 巷一
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話 (宝島社文庫)響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話 (宝島社文庫)感想
第二楽章と最終楽章(久美子2年生編と3年生編)の間にまたがるエピソードの短編集。あの柊木芹菜が川島緑輝と対談するシーンにはインパクトがあった。「誓いのフィナーレ」であすかが久美子に渡したひまわりの絵葉書の秘密や、あすかが好きすぎるマジエンジェルな香織先輩、短編集としては長いアンサンブルコンテストのエピソードなど、見どころは盛りだくさん。
読了日:07月11日 著者:武田 綾乃
処刑少女の生きる道(バージンロード) ―そして、彼女は甦る― (GA文庫)処刑少女の生きる道(バージンロード) ―そして、彼女は甦る― (GA文庫)感想
異世界から来た迷い人を「処刑」することを任務とする少女メノウと、何度死んでも蘇る迷い人の少女アカリを主役とする7年ぶりのGA文庫大賞受賞作。高度な構成力とテンポのいい展開とともに、登場人物同士の濃やかな感情の動態を描き切った百合ファンタジーライトノベルでもある。アカリのメノウを翻弄する能天気系魔性の女ぶりと、メノウの後輩モモの崇拝・依存型ヤンデレぶりには目を瞠るものがあった。メノウ、巨大女女感情の特異点となりつつある。
読了日:07月14日 著者:佐藤 真登
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(2) (アクションコミックス(月刊アクション))乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(2) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
ジシュカ軍対十字軍の戦い。近代を先取りした軍規のもとに部隊をまとめ上げ、子供(15世紀当時に概念としての「子供」の存在は希薄だったろうが)に銃を装備させて戦力として組み込み、戦術の巧みさで敵を蹴散らすジシュカの先見の明に舌を巻く。
読了日:07月15日 著者:大西 巷一
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(3) (アクションコミックス(月刊アクション))乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(3) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
個人的にはヴラスタの活躍とイスクラの加入が印象深かった。それにしても、ペスト菌をばら撒く生物兵器と化したイルムガルトの姿はおぞましくも痛ましい。本作の描くものが宗教戦争であることがその痛ましさをさらに強調している。
読了日:07月16日 著者:大西 巷一
三体三体感想
VR世界の3つの太陽の運行法則の謎を解明すべく、ニュートンフォン・ノイマンの力を借りて人列コンピュータを作り、始皇帝の御前で解析してみせる、と書くと何が何だか皆目見当がつかないが、本作はこういうことをやってのけてしまう。この一文にピンと来たら読んでみるべし。とにかくスゴい。『幼年期の終り』とか『星を継ぐもの』とか好きなら相性がいいかも。
読了日:07月25日 著者:劉 慈欣
最強の傭兵少女の学園生活 ―少女と少女、邂逅する― (ダッシュエックス文庫)最強の傭兵少女の学園生活 ―少女と少女、邂逅する― (ダッシュエックス文庫)感想
「なろう」発、ファンタジー兼学園ものライトノベル。どうしても惹きつけられてしまったのが百合展開である。世間知らずを通り越して幼さすら感じさせる素直なシエラに対して、自分のせいで彼女が傷付くのを見かねたアルナが絶縁を宣言するも、結局シエラがアルナを間一髪危機から救う、という展開はシンプルであるだけになかなかの最大瞬間風速を叩き出してくれたと思う。
読了日:07月28日 著者:笹 塔五郎
今日、小柴葵に会えたら。 (1) (REXコミックス)今日、小柴葵に会えたら。 (1) (REXコミックス)感想
「顔面が良すぎる」以外の感想を紡ぐ語彙力を喪失した。フライ先生の繊細かつ端正でありながら躍動感のあるイラストの賜物だ。正直、最初読んだ時も佐穂子と葵の顔が良すぎて内容が頭に入らなかった。思いがけないキスから始まり、意外な面を含めて相手のことを徐々に知っていくというストーリーは王道的なだけに、何となく安心感が持てる内容となっている。周囲の人間関係を含め、どこか往年の名作である森永みるくGIRL FRIENDS』を思い起こさせる。
読了日:07月31日 著者:フライ:漫画,竹岡 葉月:原作

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