201170319_東海地方の旅2日目(伊勢)
2日連続の更新。内容は昨日に続き東海地方の旅の記事の続き。今回を以て三重県は初上陸。
伊勢市まで
江戸時代に東海道を旅した江戸っ子の如く、一生に一度はお伊勢さんこと伊勢神宮に参拝したいと思い立つ。伊勢にほど近い名古屋を訪れたことがそのきっかけ。交通手段は近鉄鳥羽線。下車するのは伊勢神宮外宮の最寄り駅・伊勢市駅。近鉄名古屋駅からは片道1時間40分ほどの特急の旅。小田急線の特急ロマンスカーで新宿駅から箱根湯本駅に向かうよりも所要時間が10分長い。
…と。駅弁を食べたり、読書に耽っていたら意外と100分は経過するのが早かった。というわけで伊勢市駅に到着。
外宮(豊受大神宮)
天照大神が伊勢神宮(内宮)に鎮座して400年。伊勢が食料の確保が難しい土地柄だというワガママことで招かれたのが、食物とりわけ稲作や穀物を司る豊受大神。その豊受大神を祀るのがこの豊受大神宮。一般的には伊勢神宮の外宮として知られる。
外宮は伊勢市駅にほど近い場所に位置しているためか、多くの参拝客でにぎわっていた。下の写真の仕切りの向こう側に豊受大神宮の正殿がある。人こそ多いが周囲の森は静謐な雰囲気が漂っていた。平日の早朝に訪れたら、情趣溢れる参拝になっただろう。参拝後は式年遷宮に合わせて建てられたせんぐう館の展示を見る。遷宮の際に使った工具の展示や儀式についての解説が充実していた。
移動、そして昼食
外宮から内宮までの約4km、時間にして50分強の行程を徒歩で移動するという暴挙に出たが、こうしておいしいひつまぶしの店に巡り会うことができた。2400円を出費した甲斐は十二分にあった。これでもひつまぶしとしては中くらいの価格設定らしいけれども。道中では導きの神・猿田彦を祀る猿田彦神社に参詣。あと時系列は前後するけど、内宮に寄った後に天照大神の弟(妹かも?)にあたる月読命を祀る月読社にも参拝する。
内宮
今回の旅のハイライトの一つ、伊勢神宮内宮こと皇大神宮参拝。第11代天皇、垂仁天皇の時代に皇女倭姫命が伊勢の地に皇祖神天照大神を祀ったのが神宮の起源と言われる。
軍艦艦娘の名称にもなっていることで有名な、内宮の境内を流れる五十鈴川。参拝客が小銭を洗い清めた形跡がそこかしこに。神宮の清冽な雰囲気にふさわしい清流だった。
日本史の教科書や資料集によく出てきそうな見事な神明造の高床式倉庫。これでネズミは寄り付かない、はず。
天照大神を祀る正殿。外宮と同じく奥へは立入禁止。内宮と同様、2013年に式年遷宮を行ってから日が浅いからか、まだ木材が新しい。新鮮な樹木の匂いが漂ってきそうだ。
内宮への道中にあるおかげ横丁。鎌倉の小町通りや川越の蔵町通り、京都の寺社の門前町と同じように人がごった返しているが、松阪牛や伊勢志摩の魚介類を提供する料理店や、真珠のアクセサリーを販売する宝石店などがあり、土地柄がよく表れていた。
というわけで、もう一日、つづく。