疾風勁草

子曰く、歳寒くして然る後に松柏の凋むに後るるを知る

20180127_東京見物

今日は明治大学博物館の中国革命宣伝画展の見学のため東京へ。

Hongo Campus Of The University Of Tokyo and Surugadai Campus Of Meiji University

水道橋駅を経て本郷までやってきた目的は、この地にあるロシア料理店に寄ることだったが、ちょうど真昼間ということもあって店内は満席。それまで時間を潰すために近場の東京大学本郷キャンパスを見学することに。今日は休日ということもあり、小学生くらいの子どもや年配の人やらが多くキャンパスを訪れており、キャンパス内が公園のような観光地という印象を受けた。
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夏目漱石の小説でおなじみの三四郎池。水面に氷が張っており、見ているだけで真冬の寒さを感じさせられた。都内の大学のキャンパスにこんなに自然を感じさせる池があるとは思いも寄らなかった。先日の大雪の際に融け残った雪が氷になって足元が滑るので池のある谷間までの移動が困難を極めた。
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時の江戸幕府の将軍徳川家斉が娘の溶姫を加賀藩の前田斉泰に嫁がせる際に建てたという赤門。今では本郷キャンパスの通用門の一つかつ東大のシンボルとして機能している。時間帯が悪かったのか、逆光により赤門に見えないという不具合。
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本郷キャンパスに寄っている間に13時を回ったので、本来のお目当てであるロシア料理の店海燕へ。少し前にTwitterで話題として小耳に挟んでいたので、その頃から気になっていつの日か寄りたいと思っていた。1100円で本格的かつ家庭的なビーフストロガノフやボルシチを堪能できて満ち足りた気分。ビーフストロガノフは一見ハヤシライスにも見えたが、それとは違うコクがあって ボルシチもビーツの赤色やサワークリームが利いていて本場の味に近いものを頂くことができた。そして、食後のロシアンティーはもちろんジャムを舐めながら味わった。
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本来の目的地である明治大学駿河台キャンパスの明治大学博物館へ。まずは常設展を見学する。入場無料で学外の人にも開放しているあたり、とても良心的。大学が明治法律学校を前身とすることから法律関係の展示が、岩宿遺跡の調査を行ったことから考古学関連の展示が充実していたが、アイアンメイデンのレプリカがあったのは驚きだった。
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そしてお目当ての中国革命宣伝画展。毛沢東や明大に留学経験のあった周恩来の時代の中華人民共和国プロパガンダ芸術作品等を豊富に取り揃えた展示だった。教科書や資料集でも見慣れた絵の実物を見学するのは感慨深い。自分たち中国共産党側を大きく、明るい表情で描いて、敵(中国国民党や日本軍)を小さく、暗く描くという手法はこの頃からの積み重ねがあったんだな、と気付いた。

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SNSでの発信OKというあたり、展示の見学者がどういう類の人か心得ているようであざとい。Twitter上の私のアカウントのTLは中国のプロパガンダ芸術に興味津々なようなのでなかなかホットだった。