疾風勁草

子曰く、歳寒くして然る後に松柏の凋むに後るるを知る

2018年8月の読書

8月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1238
ナイス数:25

ストライクウィッチーズMemorial Episode いっしょだよ (角川スニーカー文庫)ストライクウィッチーズMemorial Episode いっしょだよ (角川スニーカー文庫)感想
ストライクウィッチーズ1期6話の内容を脚本担当者自ら著したノベライズ。内容はアニメとほぼ同じであるが、エイラとサーニャの二人の心情と関係の描写により重きが置かれているように思った。アニメの雰囲気に文字媒体でも浸ることができる丁寧な作りとなっている。
読了日:08月01日 著者:佐伯 昭志
物語 フィンランドの歴史 - 北欧先進国「バルトの乙女」の800年 (中公新書)物語 フィンランドの歴史 - 北欧先進国「バルトの乙女」の800年 (中公新書)感想
ロシアとスウェーデンに挟まれ、両国の支配を受ける中で独自の文化を育んで独立を果たしたフィンランドの軌跡を記す。ロシア帝国崩壊後の内戦に勝利して長きにわたってフィンランドの軍事や政治を指導したマンネルヘイム、彼に協力して挙国一致政権を組んでソ連から国土を守り抜いたリュティ、冷戦期においてフルシチョフと親密な関係を築く一方で経済成長も果たしたケッコネンの役割が大きいことがわかる。日本やドイツと異なり、自国のみでリュティらを戦犯として裁いた戦争責任裁判を行ったのは特筆すべき事績だと思った。
読了日:08月06日 著者:石野 裕子
かがみの孤城かがみの孤城感想
いじめにより不登校となったこころをはじめとした7人の中学2年生が集まったのは、異空間の城。そこには狼の仮面を被った少女がいて…。7人は時に意見を違え、時に協力して課題をクリアしていく。後半に矢継ぎ早に真相が明らかになり、謎が解けていく展開が小気味よく、見事であった。喜多嶋先生の正体に関しては伏線が張られていたとはいえ、知った時は驚いた。
読了日:08月28日 著者:辻村 深月
熱帯魚は雪に焦がれる3 (電撃コミックスNEXT)熱帯魚は雪に焦がれる3 (電撃コミックスNEXT)感想
まず小雪視点の表紙が素晴らしすぎて目を引かれる。手探りで関係を深めていこうとするも、不安のあまり二の足を踏んでしまう二人のもどかしさが伝わってくる巻だった。ハマチショーとは一体…。借り物競争で「友達」という題はベタな感じはしたが、どこかまだ口実を用意しないと仲良くなれなそうな雰囲気が本作らしくていいと思った。
読了日:08月30日 著者:萩埜 まこと

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