2019年6月の読書
6月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:4178
ナイス数:100
賭ケグルイ(1) (ガンガンコミックス JOKER)の感想
ギャンブルの強さですべてが決まる学園を舞台に、主人公の蛇喰夢子が狂乱の坩堝の中で立ち回るさまを描いた漫画。ドストエフスキー『賭博者』を彷彿とさせる内容だと思った。相手を出し抜こうとする腹の探り合いの緊迫感や、端整な絵柄と時折見せるゲスな顔芸の落差がウリか。
読了日:06月01日 著者:河本ほむら
賭ケグルイ(2) (ガンガンコミックス JOKER)の感想
3億1000万円という莫大な負債を背負っても動じるどころか、己の快感のために利用しようという夢子のメンタルの振り切れぶりには清々しさしか感じない。今回は敵がいかにも小物臭いゲスだったが、蕾と共謀(?)して打ち負かしたのは爽快だった。
読了日:06月02日 著者:河本ほむら
賭ケグルイ(3) (ガンガンコミックスJOKER)の感想
妄さんのキャラがエッジの効きすぎた変態。夢子という女神様との邂逅が運命の出会いすぎて草しか生えない。
読了日:06月03日 著者:河本 ほむら,尚村 透
賭ケグルイ(4) (ガンガンコミックスJOKER)の感想
ユメミとのアイドル対決。若干大人しくなった感はあるが、ユメミのキャラは割と好き。腹黒キャラが本音をぶちまけるシーン自体は特段珍しくはないが、本作の作風が作風なので相対的に癒し。
読了日:06月04日 著者:河本 ほむら,尚村 透
賭ケグルイ(5) (ガンガンコミックスJOKER)の感想
前巻からの連戦という形で生徒会の豆生田との戦い。高慢ちきなキャラだったが、全力を出し切って燃え尽きたシーンは「あしたのジョー」みたいだった。
読了日:06月05日 著者:河本 ほむら,尚村 透
【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話 (宝島社文庫)の感想
最終巻を目前にしての復習。今読み返してみると、アニメ1期はこの1冊を丸々アニメ化しただけあって、密度の高さを感じた。口調や一部のシーンの差異などの相違点を探すのも楽しい。
読了日:06月18日 著者:武田 綾乃
【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏 (宝島社文庫)の感想
いわゆるのぞみぞ編。二人の人間関係に対する見方や背景の行き違いから生じた亀裂とそれが修復されるまでの過程を丹念に追うことができた。
読了日:06月18日 著者:武田 綾乃
響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機 (宝島社文庫)の感想
全国大会出場と有能すぎる副部長・田中あすかとの関係と。内容があすか寄りになったアニメよりも全体を通して俯瞰的な印象。迫真の説得シーンは小説でも迫力がある。
読了日:06月19日 著者:武田 綾乃
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編 (宝島社文庫)の感想
アニメからの逆輸入キャラである加部ちゃん先輩のような部活での縁の下の力持ち的な立ち位置もあるんだな、ということが感慨深い。最初読んだ時は奏に注目したが、その他のこともしっかり描写してくれている印象。
読了日:06月20日 著者:武田 綾乃
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編 (宝島社文庫)の感想
音声だけでなく表情や仕草といったノンバーバルな要素からみぞれと希美の内面と関係を雄弁に語った「リズと青い鳥」の原作であると同時にやはり別作品であるということを痛感。バーバルなコミュニケーションの方が時に安定感がある。前々から思っていたが、希美は自己評価が低いんだよなあ。一方で実力はあるのに極度の引っ込み思案である小日向夢もいいキャラしている。
読了日:06月21日 著者:武田 綾乃
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編 (宝島社文庫)の感想
何かにつけて奏が久美子にべったりで「香織先輩マジ天使(エンジェル)」と言っていた頃の優子を思い出す。美玲が指摘した、滝先生の指導の下強豪校への道を歩んでいった3年生と、入部した時から既に強豪校だった1,2年生とでは意識や視点が異なる点が最終巻の伏線になりそう。
読了日:06月22日 著者:武田 綾乃
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編 (宝島社文庫)の感想
『響け!ユーフォニアム』シリーズの本編も今回で最終巻。まず作者である武田綾乃先生にひたすら感謝したい思いで胸が一杯である。本巻は久美子、麗奈、秀一の他、吹奏楽部を居場所だと位置付ける真由の思惑にも注目したが、印象深かったのは滝先生。コンクールの編成に悩んだ節が垣間見られたが、その姿に彼が北宇治高校吹奏楽部の指導者であると同時に、久美子たちと共に栄光への道を歩んだ一員でもあると思った。神だと思っていた人から一抹の人間性が見えた気分。そして久美子の進路は以前からもしかしたら、と思っていたが、もしかしていた。
読了日:06月22日 著者:武田 綾乃
スイレン・グラフティ わたしとあの娘のナイショの同居 (電撃文庫)の感想
対照的な性格の2人の女子高生がひょんなことから同居することになるという小説。虚勢を張る以外の生き方ができなかった蓮が、漫画家になるという目標を掲げつつ家庭的な彗花と共に暮らすことになるというシナリオは個人的な好みに直撃。その過程の描写も濃やかで温かみがあった。それにしても彗花、強い。
読了日:06月24日 著者:世津路 章
ささやくように恋を唄う(1) (百合姫コミックス)の感想
個人的に今年新刊が出た百合コミックでも1,2を争う作品。互いに一目惚れしたところまでは同じなのに「好き」の形と方向がアンジャッシュのコント(というほど大きくはないが)の如くずれているのがいい。そして、それで関係が上手く行っているのはもっといい。クールなように見えて内気だったりちょっと見栄っ張りだったりする依先輩がいいキャラしてる。あと絵柄が好きすぎる。
読了日:06月25日 著者:竹嶋 えく
行進子犬に恋文を(3) (百合姫コミックス)の感想
加賀美さんが相変わらず生真面目すぎて不器用でどこか焦れったい。忍の恩人である「おばさん」が自分の母親であることを知った時の心境はいかばかりか。それにしても忍、大胆な行動に出た。
読了日:06月25日 著者:玉崎 たま
「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨 (角川新書)の感想
第二次世界大戦期のドイツ陸軍の名将として知られる「砂漠の狐」ことロンメル将軍の伝記。軍隊と縁の遠い家に生まれたゆえに自己アピールに余念がなかった点、高級将官としての教育を受けなかった点がアフリカ戦線での彼の戦闘指揮に限界を見せた点は意外だった。敵国だった英国のチャーチルらから能力のみならず人格まで評価され、「理想の敵」扱いされたのは、亡命ドイツ人や捕虜の射殺命令を拒絶するなどの「騎士道精神」によるものだろう。
読了日:06月28日 著者:大木 毅
熱帯魚は雪に焦がれる5 (電撃コミックスNEXT)の感想
今回は楓と小雪先輩がメイン。東京の大学への進学を志望したことで、家族との関係が転機を迎えつつある様子。こういう相談は小夏より楓の方がしやすい!?
読了日:06月29日 著者:萩埜 まこと
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