20200314-0316_全面復旧した常磐線で行く東北の旅
青春18きっぷを毎シーズン買うのが恒例になりつつある気がする。今回は常磐線の9年ぶりの完全復旧に合わせて、復旧当日に東北に向かうことに。世界中で新型コロナウイルス蔓延中というなかなか難しい状況下ではあったが……。
JR常磐線
初日は北千住駅で常磐線の始発電車に乗り、一路仙台方面を目指す。広野町、楢葉町、大熊町、浪江町、双葉町といった原発事故により避難対象となっていた福島県浜通り地域の常磐線沿線住民の方々の祝賀ムードが印象的だった。
仙台市
北千住駅を経って7時間弱。ついに仙台駅に到着。仙台に来るのも何年振りかいざ知らず。東北最大にして100万都市の中心駅ということもあって、周辺はなかなか栄えていた。
昼食の仙台名物セットが美味で感激した。牛タンの炭焼き、コリコリとした食感がありながら柔らかくて食べやすかったのでやっぱり本場は違う。付け合わせの仙台味噌とよくマッチする。どんぶりに盛られているのは湯葉とろろ丼。デザートの紅茶とずんだ餅。合計1680円なり。
関東はこの日雪が降ったそうで、仙台もなかなか寒かった。街中で見かけた鳩も寒そう。
青葉山城こと仙台城跡を見て回った。岐阜城ほどではなかったが、山の中にあってちょっとした登山だった。そして有名な伊達政宗像はなかなか大きかった。支倉常長像より何回りも大きい。4枚目の昭忠碑の鵄は東日本大地震で塔の上から落ちて破損したものを修復したそうな。
伊達政宗・忠宗・綱宗の仙台藩主三代の霊廟である瑞鳳殿・感仙殿・応善殿。極楽浄土を思わせる極彩色が目を引く派手さ。名前に因んでか鳥のモチーフが多い。伊達家の家紋にも雀がいるしいいのかな。
塩竈市
昼食に仙台城、瑞鳳殿探訪、藤崎百貨店での買い物を終え、仙石線で宿泊先ホテルのある塩竈市へ。東北は新型コロナウイルスの影響が小さいためか、ホテルの駐車場はほぼ満車だった。
ホテルで今日から2泊予約するつもりが、ポイントカード2倍のプランで申し込んだせいでお高め料金で1泊の予約になっていたらしく、宿泊費が嵩んでしまった。来月の支払いは赤字になるかもしれない💸
それはそうと、地元の寿司屋さんで職人さんがカウンターの目の前で握る新鮮で大ぶりな寿司に舌鼓を打った🍣特にヒラメとトロは絶品。さすが日本一の寿司どころ*1。関東で同じ寿司を注文したら2、3倍の価格はするそうな。地酒の浦霞も堪能し、フルスペックの人権を獲得した気分だ🍶
ザギンでシースーとか食うよりも本場で新鮮なネタを堪能する方が、旅の醍醐味を味わえていいのではと思ってしまう。
寿司職人さんが言ってたけど、仙台はコロナウイルスの影響で牛タンの料理店の店主が「客がほとんど来なくなったので早めに閉店した」とぼやいていたらしいが、塩竈の地元民の経済活動にはほとんど影響がないらしい。
日付は変わるが、帰宅する16日、帰りがてら陸奥国一宮である鹽竈神社(しおがまじんじゃ)に参拝した。一宮ということもあって階段の段数も社も大規模だった。
一関市・平泉町
宿泊翌日に訪れたのは奥州藤原氏の本拠地だった世界遺産のまち岩手県平泉町。初の岩手県上陸。
歴史の教科書でおなじみ中尊寺の本堂と金色堂。奥州藤原氏の栄華を今に伝える平泉の象徴。平等院鳳凰堂や鹿苑寺金閣ともまた異なる極楽浄土の具現化だった。御本尊の阿弥陀如来もバッチリ見てきた。
平泉駅前のそば屋の天ぷらそば。春菊と海老の天ぷらが大きくて衣サクサクで美味!
平泉の由緒正しい寺院である毛越寺(もうつうじ)。平安時代から残る遺構である池の広さに驚き。公園みたい。昔は伽藍も残っていたらしい。平等院鳳凰堂とほぼ時代が同じということもあり、近しいものを感じた。
一ノ関駅からバスで向かったのは、磐井川の上流に位置する景勝地厳美渓。栗駒山の熔岩からなる岩石を長年かけて削った川の流れになかなか迫力があった。
空飛ぶ団子が目当てだったけど休業中だった🍡
https://youtu.be/I1T54ogDfrQ
厳美渓から3kmほど歩いて到着したのは、一関市と平泉町の境目に近い達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂。坂上田村麻呂創建によるもので、断崖の窟に迫り出すように建つお堂の姿に目を奪われる。毘沙門堂の中にも岩がせり出す特異な寺院だ。