行雲流水

ごきげんよう

戦前の少年犯罪

戦前の少年犯罪

戦前の少年犯罪

その名の通り、昔の少年犯罪を紹介した本。主に昔の新聞記事に題材を得ている。

この本を読むと、遊ぶ金欲しさの殺人も、愉快犯による殺人も、ニート(無職者)による殺人も、「カッとなってやった」未必の故意の殺人も、小学生など低年齢の児童による殺人も、今より昔のほうが量の上でも多かったし、質も殆ど変わらないことがよくわかる。

ただ惜しいのは、データ収集とそれに付随する考察は論理的なのに、「昔の若者は~」という具合に「今の若者は~」という愚痴と同レベルの記述が散見されること。これだと単なるアンチテーゼにしかならない。あと、できれば著者は本名で名前を出してほしかった。