疾風勁草

子曰く、歳寒くして然る後に松柏の凋むに後るるを知る

20170318_東海地方の旅1日目(犬山・岐阜)

例によって1週間のタイムラグがあるけど、先週の三連休3/18(土)~20(月)にかけて決行した東海地方への旅について記事を書く。今まで愛知県と岐阜県は新幹線で通過したことしかなく、三重県には訪れたこともなかった。というわけで貴重な体験ができたかな。

名古屋まで

いつものことながら東海道新幹線でまず名古屋に向かうため、小田原駅でひかりに乗車。今回は自由席ということで、あわよくば座ろうと思ったが、三連休初日土曜日の下り方面はやはり混雑する。大型連休の自由席はなかなか座れないという教訓を図らずも得ることに。
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犬山

名古屋駅名鉄線に乗り換えて向かったのが犬山遊園駅。目的地は現存12天守を持つ城郭のうちの1つ、国宝犬山城木曾川に面する城周辺の地形から、荻生徂徠によって中国の名城になぞらえた「白帝城」という異名を持つ城でもある。
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犬山城の遠景。昨年寄った小田原城白河小峰城と同じ、戦国時代に多い平山城。というわけで周囲より小高い丘の上にある。
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今となっては国宝の犬山城だが、2006年まで江戸時代を通じて同城を有する大名だった成瀬家の個人所有だったというのは驚き。現在犬山城を管理運営する財団法人の理事は成瀬家の末裔だが。そして、桜の時期には少し早かった模様。
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犬山城天守閣から木曾川を眼下に臨む。川の対岸はもう岐阜県。名古屋や犬山から岐阜は意外と近いことを思い知る。ともあれ、これで現存12天守閣を持つ城のうち、犬山城松本城彦根城に次ぐ3番目に訪れた城になった。
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岐阜

犬山を後にして再び名鉄線に乗って向かったのが名鉄岐阜駅。前々から興味があった岐阜城に向かう。岐阜城金華山という山の頂上に築かれた山城。今年は織田信長が美濃を獲得して稲葉山城に入城、岐阜城と改名してから450年という節目の年。岐阜の「岐」は周の文王がその山頂から天下を望んだ「岐山」から、「阜」は孔子の出身地にして中国の学問の聖地「曲阜」からそれぞれ取ったもので、信長の博学さを思わせる。

なかなか運行本数が多い岐阜バスに乗車してまず岐阜公園の前のバス停で下車。市街地からそう遠くないところに標高300m以上の山があるというのが岐阜市の不思議な地形。
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というわけで標高329mの山頂目指し登山の時間。とにかく岩が多く、足場のほとんどが不安定であり、思いの外本格的な登山を強いられた。大昔ボーイスカウトの活動でよく山に登ったおかげか、登山するだけの体力とのノウハウはある程度はあった。が、登山用の装備があるわけでもなこんな道が続くようでは疲労は不可避。金華山にはイノシシが現れるそうだが、こんな場所でイノシシに遭遇してしまったら生命が危ない。
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休憩することなく一気呵成に登ったおかげか、40分ほどで山頂に到着。戦後に建てられたという天守閣へ。中は信長をはじめとした歴代城主にまつわる資料を展示していた。ちょっとした博物館。
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ロープウェイで下山し、岐阜公園を散策中に見かけた板垣退助像。1882年に岐阜にて演説中に暴漢の相原尚褧(あいはらしょうけい)に襲撃され「板垣死すとも自由は死せず」と名言を残したのは非常に有名。近くには市立の歴史博物館もあり、岐阜城を含めてこの一帯は歴史ゾーンらしい。
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JR岐阜駅前広場の黄金の織田信長公像。正直趣味が悪い
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名古屋の夜

夜は名古屋市内でも名古屋城にほど近い場所にあるホテルを宿にし、チェックイン後しばらく周辺を散策。名古屋らしい食事がしたいということで、伏見通り沿いにあった定食屋でみそかつ定食を頂く。場所や店内の雰囲気から、平日のランチタイムにサラリーマンが多く利用しそうな店で、来店時の客が私一人だったためか、揚げたてのカツを堪能できた。それにしてもボリューム満点!
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その後ホテルに戻り、一泊。こうして次の日へ続く。