行雲流水

ごきげんよう

あさがおと加瀬さん。

最近は百合漫画界が盛況なおかげで、アニメ制作の方もなかなか盛り上がっていて大変宜しい。

f:id:kamikami3594:20180615230139j:plainf:id:kamikami3594:20180615230142j:plain

http://asagao-anime.com/asagao-anime.com

原作の真髄を活かしつつ、内容を1時間に凝縮

数年来の行きつけとなった新宿バルト9で「あさがおと加瀬さん。」を見た。公式サイトなどの情報を見てまず思ったのは、とても原作漫画の絵柄に忠実な作画と演出がなされている、という感想だった。原作のファンとしてこれは嬉しい。惜しむらくは神奈川県内では2館、東京都内でも4館という比較的小規模な公開だったこと。全国で30館程度か…。

1時間の劇場OVAという形式の本作は、朝顔花言葉「固い絆」を体現するかのような、山田さんと加瀬さんの二人の関係を温かく雰囲気で見守ることができるアニメだった。いい意味で見ていて終始気持ちが落ち着かなかった。ニヨニヨした表情を60分一貫して続けていたので、見ていた時の自分の相好は人には見せられないものだったことだろう。

全体を通して本作は喜びに包まれていた。最初から二人が交際しているので「君たち付き合ってるんだなあ、さっさと末永くお幸せになってください。じゃなきゃ許さないぞ」みたいな感想しか湧いてこなかった。徹頭徹尾加瀬さんを慕う山田ちゃんもかわいかったけど、加瀬さんの山田ちゃんへの淡くもはち切れんばかりのリビドーも感じられたのが印象深い。絵柄に反して(?)こうした相手を性的に意識する描写も真摯に描くあたり、ただの百合アニメじゃない。

そのため、かえって加瀬さんが東京の大学に進学することになった際の山田ちゃんの不安を表す心理描写が組み込まれていた印象が一際鮮烈だった。それが彼女が深海に放り込まれたかのように描くシーンだが、彼女の息苦しさや進むべき方向を見失ったかのような迷いがよく表れていた。それだからこそ、不安を克服して終盤の新幹線に向けてダッシュするシーンが映えた。

そして最後の「明日への扉」で感極まった。この曲は自分が高校時代にリリースされた曲で、いろいろな場面でよく聴いたので感慨深いものがある。*1高橋未奈美さんも佐倉綾音さんも歌が上手くて、声優に恵まれた感が強い。

どうでもいいメモ:修学旅行先でわかる百合作品
沖縄に行くのは「加瀬さん」
京都に行くのは「Citrus
九州に行くのは「GIRL FRIENDS
イタリアに行くのは「マリみて

*1:年齢がばれる…