疾風勁草

子曰く、歳寒くして然る後に松柏の凋むに後るるを知る

20190825_福島二本松

青春18きっぷでできるだけ北へ。日数消化のためのJR日帰りの旅。


福島県二本松市

晩夏に差し掛かり、暑さも若干和らいできたが、まだ暑いので少しでも涼を求めて宇都宮線東北本線を乗り継いで向かった先は二本松駅。


この旅のお目当ての一つ二本松城。通称霞ヶ城。戊辰戦争で明治政府軍に抗戦するも散華した二本松少年隊で有名な二本松藩の城。藩主の家系は織田信長重臣だった丹羽長秀とその息子長重の丹羽氏。写真は箕輪門。石垣がきれいで整った平山城だった。築城したのは二本松藩主としては初代の光重だが、丹羽氏、長秀が安土城の普請を担当したり、長重が白河小峰城を築城したりと、築城スキルが見事。

あと城の名に「松」があるからか、松の木が数多く植えてあった。この夏行ったのは松代城松本城二本松城と続けて「松」の字が入っているのは奇遇だろうか。






二本松のラーメンの名店「若武者」の鶏塩中華そば。塩ラーメンはあまり食べたことはないけど、今までで1,2を争う絶品だった。スープが澄んでいてあっさりしているのに旨味たっぷり。思わずスープを全部飲んで完食。


その後は二本松歴史資料館を見学。付近に縄文時代の遺跡が発掘されたからか、土器や石器の展示が多めだった。また、二本松藩の陣笠から箪笥に至るまで丹羽氏の家紋である直違(すじかい)紋があしらわれていてバッテンマークみたいだった。


二本松駅前のメインストリート、レトロな地方都市という感じで味がある。


駅からほど近い二本松神社。大手門跡もこのあたりらしい。石段の段数も多い立派な神社だった。そして直違紋もあった。



二本松の和菓子の老舗、玉嶋屋の玉羊羹。球形の羊羹を包むゴムに楊枝で穴を開けて剥くことで食べる。優しく上品で程よい甘さがくせになる羊羹の傑作。第二次大戦中に戦地の兵士が手軽に食べられるように開発したのがきっかけらしい。

羊羹はハイカロリーで嵩張らなくて保存性にも優れているから、携行食や非常時の保存食として最適なんだよなあ。



後日、福島県では会津に並ぶ酒処である二本松の大七酒造の真桜を戴く。新酒鑑評会で度々賞を取る名酒蔵の清酒ということもあってか、芳醇で奥深い味わい。心地よく酩酊状態に入れる。


まとめ

東北本線に乗車しての気付き

宇都宮駅までは湘南新宿ライン快速一択
宇都宮駅より北は車輌の長さも本数も大きく減る
新白河駅郡山駅での乗り換えの待ち時間が長い(2、30分)

思ったより怒濤のロングシート地獄ではなかった。今度チャレンジする東海道線静岡区間は注意しよう。