疾風勁草

子曰く、歳寒くして然る後に松柏の凋むに後るるを知る

20180517_金沢の旅1日目

前々から行きたいと思っていた北陸地方への旅行を観光。第一の目的地は北陸第二の都市にして有名な観光スポットを数多く抱える石川県金沢市
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2日目と3日目はこちら
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北陸新幹線に乗って

この日は東京駅で初めて北陸新幹線に乗車する。途中駅を大宮駅、長野駅富山駅のみ停車する全席指定席のかがやきで2時間30分ほどの旅。根が乗り物好きの子供なので、北陸新幹線って大宮を過ぎて初めて本気の速度を出すこと、安中榛名軽井沢間はほとんど勾配のあるトンネルだったこと、上田駅あたりが時間的な意味で中間地点であること、飯山〜上越妙高間のトンネルが多くてその1つ1つが長かったこと、それ以降は車窓から眺める景色は金沢までほとんど田畑や山林が広がる風景であったことなど、いろいろな発見があった。

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金沢駅で下車して石川県初上陸。一年を通じて湿度が高めで曇りの日が多い金沢らしく、予報通りあいにくの天気だったが、リニューアルで新設された鼓門とおもてなしドームが歓迎してくれた。予想以上の規模でびっくり。ひとまず駅前で北鉄バスに乗ってホテルのある片町に向かうことにした。

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金沢城

ホテルに荷物を預けた後は1回目の市内散策。金沢市役所近くの金澤ななつほしカレーセット。皿の右と左でカレーの種類が違う。小麦粉の代わりに米粉でとろみをつけたヘルシーかつおいしいカレー。内装からしてシャレオツで、TwitterよりInstagramでウケが良さそうだった。
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宗教上や健康上の理由で動物の肉食ができない人にも対応した豆カレーのグローバルさに脱帽。五葷を使わないとか精進料理としても通用する。
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加賀百万石の藩の本拠地、金沢城へ。藩祖前田利家銅像と江戸時代から残る石川門がお出迎え。
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1枚目の写真右から金沢城内の菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓。平成に入ってから復元された。五十間長屋は文字通り五十間(約98m)で長さが目を引く。木造の構造物や急な階段など、内部も当時のものの再現をしつつバリアフリーも進んでいるお勧めスポット。木造建築物の長い廊下とか、もうそれだけでロマンを感じずにはいられない。
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倉庫として江戸時代から残る三十間長屋。普段は非公開。
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橋爪門。雰囲気がある。
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石川県歴史博物館

横浜や神戸と言った港町の赤レンガ倉庫を思わせる外観の建物は石川県歴史博物館と加賀本多博物館。今回は歴博の方に訪問。県内の古墳の石室を再現したスペースや大名行列の展示が勉強になった。江戸時代を通じて加賀藩主を歴任した前田氏関連の展示はもちろん、一向一揆衆が守護の富樫氏を破ったことで「百姓の持ちたる国」と言われた時代の加賀にかんする展示にも思わず注目した。
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赤煉瓦の建物の内装は大正〜昭和初期の洋館を想起させるレトロな造り。照明が前田家の家紋である梅鉢のデザインなのに目を瞠った。前田家の系譜は「東風吹かば匂いおこせよ梅の花」の歌と京都から左遷先の大宰府まで梅が飛んできたという伝説で有名な菅原道真を輩出した菅原家に連なると言われ、金沢と梅の関係の深さが感じられる。
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尾山神社と一人居酒屋

夜の散歩で繰り出した先にあったのが前田利家と妻の芳春院(まつ)を祀る尾山神社。特徴的な表の神門は洋風と中華風を取り入れたどこか異国情緒のある佇まい。でもれっきとした由緒正しい神社である。ステンドグラスがある時点で教会に見える。境内はやはり利家推し。小田原駅前の北条早雲像もそうだけど、銅像の兜に色を着けるのが流行っているのだろうか。
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めての一人居酒屋。お通しと地酒(七尾)、白海老の刺身に姫梅貝の煮付け、金沢おでん、カキフライ。旅先の飲み屋で呑む日本酒は美味なり。ここまで酒が旨いと思ったのは未だかつてない。おかげで余は上機嫌であった。その後はホテルの自室に戻り、一人二次会へと洒落込んだ。
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