20161118 京阪奈の旅_伏見・宇治篇
帰ってから2週間近くになるが、11/18~23に決行した上方への旅(京阪奈の旅)の記事を書く。前と同様に量が多いので記事は分割。まずは18日の伏見・宇治の旅。
伏見稲荷大社
全国津々浦々にある稲荷神社の総本宮(元締め)にして京都随一の観光スポット。千本鳥居で有名。JR奈良線に乗車、京都駅から二駅目の稲荷駅の目の前という好立地。この日は平日(金曜日)だったが、観光客でごった返しの状態で、観光地としての京都の人の多さを噛み締める思いをした。
噂に名高い千本鳥居は、まさに彼岸と此岸の狭間のような雰囲気の漂う不可思議な空間だった。全てくぐったら異世界に誘われそう。
伏見稲荷大社はこの旅で最初に立ち寄った観光スポットだったが、木々が色付き始め、紅葉の時季であることを実感する。
伏見桃山城
安土桃山時代という名称の元になった豊臣秀吉の居城。関ヶ原の戦いで鳥居元忠がこの城の枕を討ち死にして焼失後、徳川家康が再建した。現在は運動公園の中にあり、大天守と小天守の中には耐震性の関係で立ち入りできず、周辺の街のランドマークになっている模様。
萬福寺
正式な名称は黄檗山萬福寺。黄檗駅の名の由来になった黄檗山萬福寺。インゲン豆を日本にもたらしたことでも知られる隠元隆琦が開いた。
500円で拝観できるが、今回は断念。稲荷大社も桃山城も重いスーツケースを転がしながらの観光だったので、この時すでに疲れていた。といわけで訪れたのは三門の前まで。
宇治上神社
ここから宇治市。京阪宇治線の終点にして『源氏物語』の宇治十帖や茶の産地、あるいは平等院の所在地として有名な観光都市。
荷物を駅のロッカーに預け、まず訪れたのは宇治上神社。世界遺産の神社にして、近隣の宇治神社と共に平等院の鎮守社である。
宇治上神社の本殿は平安時代後期に建築された、現存最古の神社の本殿。伊勢神宮もそうだけど、日本の神社の建物は建て替えが前提であることが前提である中、珍しい。
宇治神社
宇治上神社と共に宇治地域にゆかりの深い菟道稚郎子命*1を祀る。
本殿前の稲でできた輪。知恵の輪というらしく、くぐると知恵がつくらしいが、私はくぐらなかった。
昼食は京阪宇治駅近くの喫茶店風の店で頂く宇治らしいもの。茶そばと抹茶と茶団子。
平等院
本日の目玉。摂関家の藤原頼通が現世に阿弥陀浄土を再現するために建てさせたという鳳凰堂で有名。鳳凰堂といえば、10円硬貨の表面にデザインされているので、知らない人はいないはず。
紅葉と併せて写真に撮ると、左右対称のシルエットと赤を基調とした外面が映える。
平等院には鳳翔館という博物館も併設されており、仏像や梵鐘、鳳凰堂内部を再現した展示などがあり、ようやく古都に足を踏み入れたという思いで心身が引き締まるような思いがした。
響け!ユーフォニアム関連
宇治と聞いて見逃せないのが、現在2期放送中のアニメ「響け!ユーフォニアム」に関するスポット。ここ数年でも屈指のアニメであるだけに、宇治を訪れることができたことは、僥倖以外の何物でもなかった。
主人公の久美子が利用していた京阪黄檗駅。
こちらもやはり作中に登場した京阪宇治駅の改札前。
久美子が練習でしくじった挫折感により上手くなりたいという叫びを秘めながら駆け抜けた宇治橋。作中でも印象的なシーンであるだけに、感慨深い。
そして何と言っても欠かせないのが大吉山。あがた祭りの最中に久美子と麗奈が一緒に上った標高131mの山。片道1kmほどのちょっとした山道。楽器を担いでた久美子はもちろん、それに加えてヒールの高いサンダルを履いて登った麗奈は只者じゃない。というわけで、登りきったらくみれいが演奏してた場所で休憩。BGMはもちろん奥華子の「愛を見つけた場所」。